2011年11月20日日曜日

ネフローゼ症候群や腎不全によって高脂血症を起こす

腎臓病が原因で高脂血症が起こることがあります。
そうした腎臓病の代表が、ネフローゼ症候群です。
これは、主に慢性腎炎という病気によって起こる症状の総称で、尿にタンパク質がたくさん出て血液中のタンパク質が少なくなり、むくみが出たりします。

ネフローゼ症候群を起こすと、ほとんどの場合、高コレステロール血症を起こします。
少なくなった血液中のタンパク質を補うために、肝臓でアポタンパクの合成が多くなり、その結果、血液中のコレステロールが増えてしまうのです。

慢性腎炎などがさらに進行すると、腎臓の機能が極端に低下して、健康な人の50%以下の働きしかできなくなる腎不全という状態になります。

腎不全の中でも、経過や症状が徐々に進行していくものを慢性腎不全といいます。
この慢性腎不全になると、主に中性脂肪が高くなります。
またHDLコレステロール値が低くなったりします。

なお、腎不全の治療では、高エネルギー食をとる必要があり、このせいで腎臓では、コレステロールとともに中性脂肪を盛んに合成します。
人工透析中の患者さんも食事の影響で、高コレステロール血症と中性脂肪血症を合併することが少なくありません。